お彼岸(おひがん)は、日本の仏教行事の一つで、先祖供養を中心とした伝統的な期間です。春分・秋分の日を中心に、それぞれ前後3日間を合わせた7日間が「お彼岸の期間」とされています。
🌸 お彼岸の意味
「彼岸」とは、仏教用語で「悟りの世界(彼岸)」に到達することを意味し、私たちが今生きている迷いや煩悩に満ちた世界は「此岸(しがん)」と呼ばれます。
春分・秋分の日は太陽が真東から昇り真西に沈むため、「西方浄土(極楽浄土)」に思いを馳せ、先祖供養をするのにふさわしい日とされています。
🕊 お彼岸の過ごし方
- お墓参り
- ご先祖様の墓地を訪れ、掃除をして、花やお線香を供え、手を合わせて感謝の気持ちを伝えます。
- 仏壇・仏具の掃除
- 仏壇をきれいにし、お供え物(果物・菓子・ぼたもちやおはぎなど)を供えます。
- 読経・写経
- 家でお経を唱えたり、お寺に出向いて読経・写経をすることで心を静め、先祖や亡き人を偲びます。
- 善行・六波羅蜜の実践
- 布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧といった「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の実践を心がけます。
🛍 お彼岸の準備
- お墓の掃除道具:ほうき・バケツ・たわし・雑巾など
- お供え物:季節の果物、ぼたもち(春)またはおはぎ(秋)、故人が好きだったもの
- お花・お線香:菊などの仏花を中心に、故人の好みも考慮して選びます
- 仏壇の清掃・準備:おりん(鈴)やローソクの準備も忘れずに
🌼 季節の違いと「ぼたもち」「おはぎ」
- 春彼岸(春分の日):桜の季節で「ぼたもち(牡丹餅)」を供える
- 秋彼岸(秋分の日):萩の季節で「おはぎ(御萩)」を供える
(両者は材料はほぼ同じで、季節の花にちなんで呼び名が異なります)
✨ まとめ
お彼岸は、ご先祖様に感謝を伝え、日常生活の中で善行を実践する大切な機会です。家族や親族で静かに過ごし、自分自身の心を見つめ直す時間としても大切にされます。
必要であれば、お彼岸の「挨拶文例」や「仏壇のお供えマナー」などもお手伝いできます。お気軽にどうぞ!