海への散骨(海洋散骨)をするには、いくつかの法律・マナー・準備が必要です。
以下に、日本で海に散骨をするための一般的な流れを紹介します。
🌊 海洋散骨の基本的な流れ
1. 遺骨をパウダー状にする(粉骨)
- 散骨は遺骨をそのまま撒くのではなく、2mm以下の粉末状にする必要があります(衛生・風評被害の観点から)。
- 自分で粉骨することも可能ですが、専門業者に依頼するのが一般的で、安全です。
2. 散骨場所の選定
- 法律上の禁止はないが、「節度を持って行う限り違法ではない」とされています。
- 一般的には沖合い(陸地から5km〜10km以上)が選ばれます。
- 海水浴場や漁場、港湾、航路の近くなどは避けるのがマナー。
3. 散骨方法の選択
- 自分で船をチャーターして散骨する
- 専門の散骨業者に依頼する(合同散骨/個別散骨)
- 委託散骨(業者が代理で散骨)
4. 行政への手続き(不要だが配慮)
- 日本では散骨に特別な許可は不要ですが、念のため「近隣自治体」や「海上保安庁」に連絡しておくとトラブル回避になります。
5. 遺族・親族との相談
- 宗教的・文化的な価値観に配慮して、親族間で合意形成をすることが大切です。
🚢 散骨業者を使う場合の相場
- 合同散骨:3万円〜10万円程度
- 個別散骨:10万円〜30万円程度
- 委託散骨:2万円〜8万円程度
📌 注意点・マナー
- 花を撒く場合は「環境にやさしいもの(生花)」に限る。
- 飲み物・お酒を撒くのはNGとされることが多い。
- 海洋汚染にならないよう、金属製の骨壷やプラスチックの放棄は厳禁。
- 航行中の船からの散骨は禁止されている地域もあるので注意。