・葬儀の価格競争について

『葬儀の価格』も今では調べれば、すぐにわかり適正価格を判断出来るようになりました。

インターネットの普及に伴い、ネット上でも価格競争が進み、今ではテレビCMでよく見かける大手葬儀ポータルサイト(例:小さなお葬式、よりそうお葬式)も低価格の葬儀プランを打ち出しています。

しかし葬儀を行う上での適正価格とは何でしょうか…

私は葬儀社はサービス業だと思っております。

当然、葬儀に必要となってくる「物(お棺など)」の販売も必要ですが、いかに悔いなく納得のゆく見送りが出来るかは「サービス」の部分によるものが大きいです。

やはり、そこの判断は数字で表れる価格だけでは比較できないところだと思います。

特に低価格プランを謳っているところは、それなりの理由があります。

一番重要なことは消費者側も「最安=最適」ではないことを理解し、事前相談や見積もりの比較をしておくことではないでしょうか。

葬儀の価格競争については、以下のような背景と現状、影響が考えられます。


 □背景

  1. 少子高齢化と死亡者数の増加
    高齢化の進行により、年間死亡者数は増加していますが、同時に地域差や家族構成の変化から、葬儀の規模やニーズが多様化しています。
  2. 生活様式の変化
    核家族化、地域コミュニティの希薄化により、従来の「盛大な葬儀」から、「小規模」「家族葬」「直葬」など、簡素で低価格な葬儀を希望する人が増えています。
  3. インターネットと比較サイトの普及
    消費者が簡単に複数の葬儀社を比較できるようになり、透明性の向上とともに価格競争が加速しました。

現状の価格競争

  • 「家族葬」や「直葬」を中心とした 低価格プラン の登場。
  • 明朗会計・セット価格 を打ち出す葬儀社の増加。
  • 「全国対応」や「24時間相談」などを売りにする 大手葬儀ポータルサイト(例:小さなお葬式、よりそうお葬式)の参入。
  • 地域の中小葬儀社が価格で勝負せざるを得ず、利益率の低下サービスの簡略化 も進行。

影響と課題

メリット:

  • 消費者にとっては 費用の選択肢が広がり、適正価格での葬儀 が可能に。
  • 葬儀の形が多様化し、ライフスタイルや価値観に合った葬儀が選べる。

デメリット:

  • 葬儀社側の 経営圧迫
  • 安さを追求しすぎて サービス品質の低下 や、トラブル(オプション追加による高額請求など)のリスク。
  • 地域に根付いた葬儀文化や慣習が衰退する可能性。